拘りシリーズその2:ホイールバランス
- yuasa2
- 2016年3月26日
- 読了時間: 3分
スピードの出る車やバイクの世界ではホイールバランスを取らないと、ハンドルがブレたり、操舵性が悪化するため重要視されますが、自転車の世界ではどうでしょう?
時速40km/h出せば700Cタイヤで1秒間に5.5回くらい回る計算なので、僅かなアンバランスでも走行抵抗になるのは間違いなく、現に引っくり返して置いた自転車のペダルを手で回して高速回転させると僅か5gのアンバランスでも支えてないと倒れそうになる程の振動で自転車が震えます。
グラム単位の軽量化を目指すのがロードバイクですが、特にタイヤのアンバランスは速度が上がるに連れ、遠心力で加速度的に負荷荷重になるので、ウェイトを足してもバランスを取った方が賢い。
そこで、手元にある道具でホイールの簡易バランス取りです!

ホイールを外し、クイックリリースのスプリングを取った状態でスタンドにセットして軽くホイールを回し、一番重い場所を下にして止まろうとする動きを観察します。
重い場所の反対側(上がわ)が一番軽いので、紙テープ等で印をつけます。
これを何度も繰り返して最も軽い場所を探り出します。

次にホイールを横に寝かせて斜めに秤に乗せ、一番重い場所と軽い場所の差を測ります。
この作業では5gでした。
この5g分の錘(ウェイト)をスポークやリムに仮止めしてスタンドで軽く回す方法でバランス状態を見ます。

今回の作業では単芯のケーブルを5g+アルファ分スポークに巻きつけ、バランス見ながら単芯ケーブルの長さを調整していき、最後は自己癒着テープで固定します。
やってみると分かりますが、僅か1.5cmの癒着テープの重さもバランスに影響します。
しかし、1.5cmのテープの重みを計測するのは私の秤(最小1gの精度)では無理なので、テープが何センチで1gになるか計測で調べておき、ケーブルの1g長さと対比で、テープの重み分のケーブルを切って最終バランスを取ります。
バランスを取ったホイールで同じようにペダルを手で回して高速回転させ、ビフォーアフターの状態を確認する。
自転車が全く震えません。ホイールの風切り音だけが静かに響きます・・
フッフッフッ・・ 完全な自己満足の世界。う〜ん・・変な奴!俺って奴は!
更に、最高に手間暇掛けて、最小のウェイトでバランス調整を目指すなら、
1. ホイールに軽く空気入れたチューブだけはめ、上記方法でバランスを取る。
(ウェイトは仮止めで[endif]OK) [if !supportLists]
2.バランスのとれたホイール&チューブにタイヤをはめ、一番軽い場所を探り、タイヤに印を付ける。[if !supportLists]
[if !supportLists]3.タイヤの一番軽い場所(印)と、チューブのバルブ位置(一番重い)を合わせてタイヤを組む。
[if !supportLists]4.仮止めウェイトを外し、最初からバランスを取り直す。
この方法はビアンキで1度やった事がありますが、流石に手間掛かりすぎ!
かなりウェイトが大きくなる時だけで十分だと思うが、この作業をやると、意外にタイヤ単体のバランスって悪いんだ・・と気付かされます。
以上、ホイールバランスの拘りでした!