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拘りシリーズその1:ブレーキワイヤーの末端処理

私は自転車に乗ることが好きですが、いじるのも好きなんです。

自転車はシンプルな構造なので、その仕組みはほぼ完成された乗り物ですが、そんな中でも進化する新しい仕組みや材料、構造に興味が沸きます。

誰かが新しい自転車に乗って来たとしたら、普通の方は「どこのメーカー?」「どのクラス?」と製品、商品に対して興味が沸くのだと思いますが、私はいつも「何故こんなにヘッドチューブが長いのか?メリットは何だ?」「このスポークの形状は凄いアイデアだ!」等々・・皆さんとはかなり違う視点で見ている、俗に言う変な奴。

結果、どこのメーカーの自転車だったのか?目に入っていなかったりします。

そんな、変な視点は仕事柄だと思いますが、自分の自転車にも変な拘りがあるんです。

例えば、ブレーキワイヤーの末端処理。

末端にエンドキャップを付けないとワイヤーがほつれてきます。しかし、このエンドキャップはかしめて付けるのでキャップを打ち直そうと抜いたりすると大抵ほつれます。

更に、ブレーキアームにボルトで締め付ける部分のワイヤーは間違いなく潰れ、ブレーキシューを違うタイプに交換したりして締め付け位置を変えると潰れたワイヤーが外に出てしまい、みっともない上、変形が元でワイヤーの素線が切れてきたりする。

そこで私はいつもワイヤー交換時に末端5cmくらいを半田( Solder : Sn-Zn系鉛 )で固めてしまいます。

最近のワイヤーは滑りを良くするコーティングがしてあるので、サンドペーパーなどで削ぎ落とし、ステンレス半田用のフラックスを塗って半田をコテで溶かし込んでおくのです。

これでボルトで締めてもワイヤーは潰れませんし、末端の素線もほつれません。

しかし、このままではワイヤー末端がメンテ時に手などに刺さって痛いので、エンドキャップの代わりに熱収縮チューブで保護します。

これはAceで色々なサイズの熱収縮チューブをパッケージにして売っていたのですが、このケースでRp28,000(250円くらい)。

こんな風に2種類の熱収縮チューブを少し長めに差し込み、ライターで炙るとキュッと収縮してワイヤーに食いつき、引っ張っても抜けません。

この処理で先端が柔らかいチューブで保護されるので手に刺さっても痛くない。

外す時はカッターナイフでりんごの皮を剥くように削げば簡単に外せ、更新も簡単!

以上、ワイヤー末端処理の拘りでした!


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